まんすりいコラム

5/9(火)〜19(金)<シリーズ「映画と歴史」/映画に刻まれたナチスの爪痕>

2017/04/28 — 第338号

ナチスやヒトラーを描いた作品はこれまでも多く作られてきました。しかしここ数年は、様々な角度から当時を描く作品が相次いで公開されており、作品の上映権が切れないうちに近作をまとめて上映しておくべきと考えました。■近年の特徴としては“ホロコーストの実行人”とも言われるアドルフ・アイヒマンを取り上げた作品が多いことだと思います。ハンナ・アーレントが唱えた“悪の凡庸さ”や『アイヒマンの後継者』という作品名にあるように、思考を止めれば私たちはアイヒマンのような人間になる可能性があり、その事実と恐怖を映画は伝えようとしています。■もちろん今回上映する作品以外にも多くの秀作・話題作・待機作がありますが、今回改めてスクリーンでご覧いただき、映画そのものの面白さと共に「平和」や「自由」について考える機会としていただければ幸いです。■なお、今回の上映は近作が中心ですが、往年の名作であるチャップリンの『独裁者』とトリュフォーの『終電車』を35mmフィルムで上映します。近年主流のデジタルとは一味違う、あの独特の質感を体験できるのも映画館ならではです。ぜひ足をお運びください。

— 花俟良王


今年の<気になる日本映画達(アイツラ)>は4/9から

2017/03/27 — 第337号

昨年の日本映画を振り返る、毎年春の恒例企画<気になる日本映画達>。今年は4/9(日)より開催します。黒沢清・岩井俊二らベテランの最新作や、深田晃司・白石和彌・吉田恵輔ら脂の乗った実力派監督、『クズとブスとゲス』『ケンとカズ』など気鋭の若手監督の作品まで、今回も気になる“アイツラ”が勢揃いです。■「毎年、その年の顔とも言える旬の俳優が現れる」と以前、<気になる日本映画達>のコラムで書きましたが、昨年の“顔”は何と言っても菅田将暉です。TVドラマやCMでの活躍も目立ちますが、映画出演も2016年公開作が何と9本! 今回上映する3作品『セトウツミ』『二重生活』『ディストラクション・ベイビーズ』をはじめ、「デスノート」「暗殺教室」といった人気シリーズの最新作、ベストセラーの映画化『何者』『ピンクとグレー』などいずれもヒット作や話題作ばかり、しかも全て主要キャストでの出演です。その表現力で奇抜なキャラクターからシリアスな役までこなし、作品の世界観を崩す事なく独特の存在感を放つ、今最も旬な俳優ではないでしょうか。■「新文芸坐ベストテン2016」にランクインした作品からは、8・9・10位の『淵に立つ』『リップヴァンウィンクルの花嫁』『ヒメアノ〜ル』を上映。3位『永い言い訳』と5位『海よりもまだ深く』は先日上映しましたので残りは5作品ですが、1位『この世界の片隅に』と6位『君の名は。』に至っては異例の大ヒットで現在もロードショー中! またの機会に。

— 後藤佑輔


「新文芸坐ベストテン2016」発表!!

2017/02/22 — 第336号

新文芸坐のお客様の投票で決まる「新文芸坐ベストテン」。
2016年は以下のような結果となりました。
ご投票いただいたみなさま、ありがとうございました!

〈邦画〉
1位:この世界の片隅に
2位:シン・ゴジラ
3位:永い言い訳
4位:湯を沸かすほどの熱い愛
5位:海よりもまだ深く
6位:君の名は。
7位:怒り
8位:淵に立つ
9位:リップヴァンウィンクルの花嫁
10位:ヒメアノ〜ル

〈洋画〉
1位:ハドソン川の奇跡
2位:トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
3位:スポットライト 世紀のスクープ
4位:ヘイトフル・エイト
5位:キャロル
6位:シング・ストリート 未来へのうた
7位:サウルの息子
8位:ルーム
9位:オデッセイ
10位:ブルックリン

(有効投票数124票)

ベストテン入りした作品はもとより、惜しくも選外となった作品も今後の番組編成の参考とさせていただきます。どうぞお楽しみに!

— スタッフ


東京アニメアワードフェスティバル2017

2017/01/30 — 第335号

東京アニメアワードフェスティバル(略称:TAAF)と言っても、まだ新文芸坐の観客のみなさんには馴染みがないかもしれない。今春から、池袋を中心に催されることになった長篇・短篇アニメーションの国際コンペティションを中心に据えたアニメーションの映画祭である。そのルーツは古く、2002年の東京国際アニメフェアにある。

コンペティションの他にも、アニメ オブ ザ イヤーという昨年度国内で上映・放映された作品、約550タイトルから、ファンの投票で『アニメファン賞』を決める部門もある。

まさに、『東京が、世界のアニメーションのハブ(拠点)になる。』というコピーのとおり、世界のアニメーション、日本のアニメの代表作が一堂に集まるフェスティバルだ。

ここ新文芸坐では、コンペティション部門の短篇34作品、長篇4作品が上映される。内容も技術も素晴らしい。特に短篇は、見る・聴くことでストーリーを味わうだけでなく、肌の感触や臭いまでも連想できるような力作揃いだ。とにかく、一見の価値あり。是非、ご来場賜りたし。

東京アニメアワードフェスティバル2017開催概要

名称:東京アニメアワードフェスティバル2017(TAAF2017)
開催日:平成29年3月10日(金)〜13日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会・一般社団法人日本動画協会
共催:東京都 特別協賛:豊島区


<お問い合わせ>
東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX4F
公式HP:http://animefestival.jp/ja/
E-mail:info@animefestival.jp

— 東京アニメアワードフェスティバル2017 フェスティバルディレクター 竹内孝次


明けましておめでとうございます

2017/01/01 — 第334号

日頃より、新文芸坐をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

2017年も新文芸坐は“感動はスクリーンから”をモットーに、古典的な名作から、世界の息吹を伝える“いま”の映画まで古今東西、幅広く上映活動を行っていきます。

新年は『ゴーストバスターズ』の1984年版と2016年版の新旧二本立てから始まります。その後、1月4日からは日本映画の名作特集“絶対に観て欲しいシリーズ 第3弾”今回は喜劇〈コメディ〉篇です。川島雄三監督の名作『幕末太陽傳』や巨匠・木下恵介監督、原節子主演の『お嬢さん乾杯』、さらに斎藤寅次郎監督の無声映画『子宝騒動』を澤登翠さんの活弁付きで上映したりと、新年の初笑い29本を軽やかに楽しくお贈りします。そして1月29日からはフランシス・コッポラの名作『地獄の黙示録』を上映。新文芸坐、新春から早速にぎやかなラインナップです。

映画ファンの皆様の映画愛を受け止め、そして未来へと映画の歓びを継承していきたいと心より願います。

本年も、何卒よろしくお願いを申し上げます。

2017年正月

新文芸坐

矢田庸一郎 関口芳雄
梅原浩二 花俟良王 後藤祐輔
柳原弘 小澤麻梨子 山下萌 松田恵理加 武田俊輔 青山貴昭 濵本栄紀
中村悦子 泉未来 星野依子 芳仲康輔 西川由里子

— スタッフ一同


12月は開館記念日と「シネマ・カーテンコール」

2016/11/24 — 第333号

12月12日は小津安二郎の誕生日であり命日であり、そして新文芸坐の開館記念日でもあります。皆様のおかげで16回目の記念日を無事に迎えられそうです。心からお礼申し上げます。■12月の恒例企画と言えば、その年に公開された優れた外国映画を特集する「シネマ・カーテンコール」。当館初上映の選りすぐりが20本揃いました。■個人的なお薦めは『メカニック:ワールドミッション』と『アウトバーン』のアクション映画2本立て。意外に思う方もいるかもしれませんが、この手の映画を2本立てで観るって、今や貴重な機会ではないでしょうか? (話せば長くなりますが)諸々の事情と状況により、現在の名画座は娯楽作よりは作家中心のプログラムが主で、能天気で単純なアクション作品は封切りを逃したら再びスクリーンで観るのが困難になっています。でもやっぱり面白いんですよ、こういう映画は。■その他にも12月は「新文芸坐シネマテーク」「幻想と怪奇のレイトショー」「ゴーストバスターズ(2016)年忘れ絶叫上映」などイベントが盛りだくさん。さらに土曜以外に12/23(金・祝)にもオールナイトがあります。どうぞ気軽に楽しんでください。そもそも映画の敷居は低いんです。

— 花俟良王


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