和田誠さんとの不思議なご縁から生まれた6周年記念特集

2006/11/16 — 第152号

新文芸坐は、20世紀末の2000(平成12)年12月12日にオープンしました。お蔭様で、今年で満6年を迎えることができました。お客様に謝恩の気持ちを込めた記念番組を、イラストレーターの和田誠さんに企画していただきました。■和田さんが観た数多くの作品の中で、心の隅に残っているシーンや俳優をもう一度観たいが、観るチャンスがない映画を、観客の皆さんと一緒に観ようと選んでくれた14本です。内、10本は新文芸坐のスクリーンに初登場です。我々の既成概念からは考え及ばない作品が選ばれて、正に名画座らしい新鮮な番組になりました。■そして、上映作品に合わせてゲストをお呼びして、和田さんと映画談義のトークショーを毎日行う趣向です。三谷幸喜さん、岡本みね子さん、中井貴一さん、立川談志さん、山城新伍さん、白井佳夫さん、山根貞男さんが来場します。6周年記念に相応しい錦上花を添える“七福神”です。12/9からの《和田誠が『もう1度観たいのになかなかチャンスがない』と言っている日本映画》を観て、聞いて、映画の面白さ、楽しさを再確認してください。■和田さんとのお付き合いは、新文芸坐の受付前のガラスの壁面に、20世紀の名作映画のワンシーンのイラストレーションを描くことを依頼したことが始まりです。この時、面識のなかった和田さんに電話でアポイントを取った数時間後に、地下鉄の同じ車両に乗り合わせる偶然に出会いました。その後、東西落語研鑽会の旗揚げ、銀座落語祭り、紀伊国屋ホールなどで席が隣り合わせになるなど偶然が重なりました。今回の企画も、そんな偶然お会いした時の会話から実現したものです。和田さんとの不思議なご縁を感じます。このようなご縁は、今後も大切にしたいと考えております。

— 永田稔