新人監督の登竜門、「エイリアン」シリーズ

2006/12/01 — 第153号

先日、子供をつれてジブリの森美術館に行ったのですが、学生時代以来ほとんど訪れることのなかった三鷹駅南口の変わりように驚きました。といっても、再開発されてから既に久しいのですが……。◆その昔、三鷹オスカーという名画座があったことを思い出しました。そこで観た映画を思い出してみると、学生の頃に観た「郵便配達は二度ベルを鳴らす(ヴィスコンディ)」「ソドムの市」「サロン・キティ」のエロ(&グロ)3本立てや、キューブリック3本立て、「エクソシスト」「ジョーズ」「エイリアン」のA級・恐怖映画、グリーナウェイ3本立て、そして最後の番組となった「グッドモーニング・バビロン!」「巴里を追いかけて」「インテルビスタ」の“映画の映画”3本立て、……。奇をてらわない正統的な番組を提供してくれる名画座でした。◆この中の恐怖映画3本立てを観たときの単純な感想は、一番怖いのは「エイリアン」、一番面白いのは「ジョーズ」、そして「エクソシスト」はイマイチだったということ。このうち2本は、その後続編が作られながらも一級品とはいえなかったのに対し、「エイリアン」シリーズは同様に監督を替えながらも特別な映画であり続けています。SFホラー映画の金字塔「エイリアン」シリーズは、“新人監督の登竜門”といわれていました。というのも、唯ひとりジャン=ピエール・ジュネだけは既に功成り名遂げていましたが、他の監督は今でこそ超有名監督ですが「エイリアン」を撮ったときは新人あるいはまだ無名だったからです。12/23(土)のオールナイトは、エイリアン全作上映。才能ある若手監督たちがブレイクする瞬間のほとばしるエネルギーを、もう一度ご堪能ください。

— 関口芳雄