『新文芸坐落語会』始まる!

2009/09/01 — 第205号

落語界で当代人気、実力№1の柳家小三治の日常を撮ったドキュメンタリー映画『小三治』を上映することになり、ご当人にゲスト出演を打診したところ、「映画との絡みでの出演は断るが、落語会だったら出ても良い」との返事であった。◆文芸坐時代には、小三治師匠も出演した『文芸坐金曜落語会』を、1978(昭和53)年から15年間開催していたし、新作落語の会『応用落語』は閉館まで続けた。小三治師匠は、今でも続いていると誤認しているのかも知れないが、“瓢箪から駒”急遽、落語会を復活することにした。『第一回 新文芸坐落語会』は、9月27日(日)午後7時に始まる。◆ドキュメンタリー映画『小三治』は、映画にも出演している小三治門下の柳家三三の出演で、「映画を語る 師匠を語る 落語を演る」というライブを付加して上映する。三三は、若手落語家の中で本格派実力№1と評価の高い真打で、こちらは9月23日(水)午後7時の開演である。◆映画ファンに通い慣れた映画館で、一流落語家の熟練した話芸、〔生〕の魅力を堪能してもらいたいと思う。これを切っ掛けに、“看板”と言われる人気、実力のある落語家の出演による落語会を月1回開催していきたいと思う。また、映画とトークショーのイベントなども企画している。(10月にみうらじゅん来館予定)◆江戸時代の寄席は、銭湯や髪結い床と同じように身近な町内にあり、日常生活に欠かせない社交場であったという。新文芸坐も、新作、旧作の邦画、洋画の上映がメインであるが、落語会、トークショーなどのライブを織り交ぜた多様なラインアップを編成して、多くの人々の耳目を集める“娯楽の発信拠点”として魅力溢れる映画館にしていきたいと考えている。

— 永田稔