危機管理に落語をお奨めします?

2011/05/01 — 第230号

東日本大震災で被災した皆様に心よりお見舞申し上げます。

今まで経験したことのない大きな揺れに吃驚しました。当日の新文芸坐は、休憩時間中でしたので、お客様はパニックにならず、スタッフの公園に避難する誘導に従い、冷静に行動していただきましたので全員無事でした。その後の発生した津波の威力をTVで見た時に、天災の恐ろしさを改めて知らされました。◆東京電力の福島第一原子力発電所で発生した放射能漏洩事故は、世界中を震撼させたチェルノブイリ事故と同じの「レベル7」という最悪の状況になりました。危機管理の拙さが引き起こした人災です。政府、東電の担当者が言う「想定外のことで」という言葉は、想定外の出来事に対するシミュレーションを描いていなかったと、言い訳をしているのです。想定外のことを考えるのが、危機管理だと思うのですが……。◆新文芸坐では、月1回の落語会を行なっています。切っ掛けは、ドキュメンタリー映画「小三治」を上映するので、小三治師匠に舞台挨拶を打診したら、「落語だったら出演するよ」との返事でしたので、"瓢箪から駒"で小三治師匠を第一回目として、落語会を始めました。落語は、落語家が話す情景を、聞いている観客がイメージすることで、初めて成り立つ芸能ですので、危機管理のシミュレーションを養うことに役に立つこと請負です。◆これからのラインアップは、5/11柳家さん喬、瀧川鯉昇、6/22春風亭昇太、7/20柳家喬太郎、8/23人間国宝・一龍斎貞水、五街道雲助、9/29立川志の輔と、人気・実力を兼ね備えた落語家たちが続々と登場します。是非、ご覧下さい。

— 永田稔


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