2011 レジャー白書から

2011/11/01 — 第242号

我が国の余暇の現状と今後の方向性を、2010年の需給両サイドの視点からの調査、統計をまとめたものが「2011 レジャー白書」である。発行した日本生産本部は、内閣府行政庁所轄の公益財団法人で、レジャー関係だけでなく全企業を対象に調査、情報収集を行ない、統計にする機関である。■国民の余暇の過ごし方のベスト5は、(1)ドライブ (2)国内観光旅行 (3)外食(日常的なものを除く) (4)映画(TVを除く) (5)ミュージアム(動物園、植物園、水族館、博物館、美術館)で、(1)〜(4)位までは前年と変わらないが、ミュージアムが“はやぶさ”の宇宙からの帰還で、ちょっとした科学ブームが起きて順位を上げたと報告されている。(1)位のドライブは、高速道路料金値下げの影響で前年から連続で首位である。■国内旅行、外食に行くなどは、毎年変わらない人気の余暇の過ごし方である。映画については、興行収入が年々史上最高の記録を更新中であり、“3D映画元年”と言われて技術革新も進んでいるので、エンタテイメント系産業は今後も堅調に推移するとみられている。■社会環境によって、余裕、ゆとり感が変わってくるので、余暇の過ごし方も変わってくる。今年は東日本大震災により、レジャー産業に巨大な衝撃を与えたり、消費者心理にも消費自粛が起こったり、節電で余暇の過ごし方に変化があると思われる。■また、携帯電話の技術革新が急速で、キーボードでなく液晶のタッチパネルを指先で触れて、パソコン並の機能を持つスマートフォン(多機能携帯電話)が主流になった。最近発売されたiPadが普及することにより、通話だけでなく、ゲーム、動画、書籍、新聞、音楽など様々な情報が楽しめるので、今年はレジャー産業も大きく変革する元年となるような予感がする。映画はどのように変化するのだろう。

— 永田稔