柳亭市馬 LOVE

2012/04/16 — 第253号

■落語熱は続いていますというかさらに症状は進行しています。でも今や落語熱というよりは市馬熱です。柳亭市馬さんの独演会や出番のある各寄席にちょくちょく通っています。では私が熱を上げている柳亭市馬さんはどんな噺家さんかというと、5代目柳家小さん師匠のお弟子さんで、日本歌手協会の会員でもあるという美声の持ち主。その美声を生かして古典落語の中に昭和歌謡が登場するという、しかもそれが本当に上手い!(ステキ!)■昭和歌謡が登場する市馬さんの噺で代表的なものは「掛取り美智也」です。大晦日にお金のない夫婦が借金取りの好きな趣味(喧嘩や芝居)を使って借金取りを追い返すという古典落語「掛取万歳」の中に、三橋の旦那という三橋美智也メドレーを歌うキャラクターが登場する市馬さんならではのお噺。三橋美智也を歌うその声に聞き惚れてしまいます。■そして年末の恒例となっている「年忘れ市馬落語集」では前半は落語、後半は歌のゲスト(昨年は昔々亭桃太郎さん)を招いての市馬さんの歌謡ショー!!落語の中で聞くのとはまた違った、市馬さんののびやかな歌声が会場中に響き渡っていました。■歌良し、もちろん落語良し、さらには市馬さんの全身から発せられる明るさが心を軽くしてくれます。落語鑑賞の難しいお作法はよくわかりませんが柳亭市馬さん好き!という感じです。

— 佐野久仁子


まんすりいコラム

2020/03/31
忘れ得ぬ美しき戦慄と婆ばの顔
2020/02/27
『キャッツ』と猫と夢
2020/01/31
エビス・ラビリンス
2020/01/01
明けましておめでとうございます
2019/12/30
贅沢すぎる映画納め
2019/11/30
偉業の傍らで

年別アーカイブ