やはり、負けを知ってる男は強い

2014/02/13 — 第297号

日本時間3/3にアカデミー賞が発表されます。主演男優賞候補はディカプリオを始め強者揃いですが、私は『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーを応援します。■彼を一躍有名にしたのは、サンドラ・ブロックと共演した96年の法廷モノ『評決のとき』。彗星のように現れた美青年に観客は心を奪われました。しかしその後の出演作の立て続けの興行的不振に加え、彼自身のマリファナ所持による逮捕(自宅で大音量で音楽を流し全裸でボンゴを叩き通報された)によりキャリアは失墜。その後ラブコメに活路を見出し、その肉体を見せたがる“シャツレス俳優”として人気者となりますが、その地位は目指すべき場所ではありませんでした。■彼は息子の誕生を機に、キャリア再生のためラブコメのオファーを断り続け、2年間沈黙します。そして満を持して出演したのが『リンカーン弁護士』。『評決のとき』と同じ弁護士役ですが、そこにいるマシューは酸いも甘いも経験した人間味溢れる男でした。件の『ダラス〜』や年末のクリストファー・ノーランの新作、渡辺謙との共演作も控える彼の快進撃はここから始まるのです。■前置きが長くなりましたが、3/8のオールナイト上映はマシュー・マコノヒー特集です(チラシつくりました!)。重要作『リンカーン弁護士』以降、脇役でも強烈な存在感を見せつけた作品群は、アカデミー賞までの道程と言っていい4本です。サブタイトルに“アカデミー賞受賞希望”とつけましたが、2文字削る事態になることを願います。

— 花俟良王


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