IMAX、TCX、4DX、などなど

2014/08/19 — 第306号

かつてシネラマや70mm等、通常の上映とは違うフォーマットの上映方式がありましたが、このような特殊な設備を必要とする上映方式はここ2〜30年位、あまり無かったように思います(細かい所で独自規格はありましたが)。●音に関しては80年代からアナログのドルビーサラウンドの普及、その後デジタル化で機材の変遷がありましたが、画に関しては35mmフィルム自体の画質向上くらいで本質的には変化がなく(それくらい35の画は優秀だということでもありますが)、どの劇場も基本的にはほぼ同様の設備で発展してきました。しかしその後フィルムからデジタルへ移行。それがほぼ普及しきった現在、既存の劇場の設備とは一線を画す上映設備を持った劇場が出てきています。●代表的なのはフィルム時代からあるIMAX。大画面と大音量が特徴で、3Dでは2台使う専用の映写機に、作品自体も個々にIMAX用にマスタリングしなおされています。東宝のTCXは既成のシステムを使うものですが、同様に大画面、大音量指向。こちらは既成のシステムを使うので上映作品が限られることはありません。4DXは映像に合わせて座席を稼働させ、風、水、フラッシュ、香りも使い場内全体で演出。完全にテーマパークのアトラクション状態ですが、これを通常の一般公開される映画でやります。いずれも各種料金上乗せで高めですが(特に4DX)、自宅ではとても再現出来ない上映環境ですね。シネコンの普及により劇場が画一化したことに対する次なる一手というところですが、面白いですね。

— 梅原浩二