11/13(金)「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 日本最終上映の理由

2015/10/23 — 第320号

当館のロビーにはご意見箱が設置されていまして、様々なご意見や要望に混じって上映作品のリクエストも多く寄せられます。番組編成の参考にさせていただいており、感謝しております。しかし、せっかくリクエストを頂いたのに、外国映画の中には残念ながら映画館で上映できない場合があります。今回はそのお話。■映画業界は、製作・配給・興行の3者から成り立っています。映画の製作者と映画館(興行)を結び付けているのが配給会社です。製作・配給・興行を1社で行っている大会社もありますが、ほとんどは配給のみを行っている独立系(インディペンデント系)の配給会社です。独立系配給会社は海外から映画を買い付けてそれを日本の映画館に配給して収入を得るのですが、買い付けの際に上映期間が決められています。この期限を過ぎると映画館で上映できなくなるのです。■例えば当館で毎年上映してきた「ロード・オブ・ザ・リング」(以下、LotR)シリーズは3部作の大作ですが、第1作が一昨年に、第2作「LotR 二つの塔」が昨年に上映期限が切れ、そして第3作「LotR 王の帰還」が本年11月14日をもって上映期限が切れます。その前日11月13日に当館で「LotR 王の帰還」を上映するので、これが日本最終上映ということになりましょう。長大な原作「指輪物語」の大団円にして、アカデミー賞11部門を獲得した本作、ぜひスクリーンで観ておいてください! 平日の上映で心苦しいのですが、ファンの方々には万難を排して新文芸坐にご来場いただきたいです。■希望がないわけでありません。上映期限切れとなった映画の中には再びスクリーンに復活するものもあります。が、それはまた別のお話……。

— 関口芳雄