映画よ。また、よろしく。

2016/09/29 — 第331号

映画がきっかけとなって、行動を起こすことがある。それが吉と出るか、凶と出るかは、その時々によって変わってくるものの、先日のきっかけと行動は、間違いなく吉だった。■観賞したのは、アニメ映画『planetarian?星の人?』だ。プラネタリウムが重要なキワードの作品であり、星空の投影のシーンは、思わず息を飲むほど美しく描かれていた。案の定、観賞後は久しぶりにプラネタリウムへ行きたくなった。そして数日後、私は仕事帰りにプラネタリウムへ向かったのだった。■独り身でのプラネタリウムは、初めのうちこそ不安だったものの、いざ投影が始まると、どうでもよくなった。十五年ぶりに観るプラネタリウムの星空は、例えようもなくきれいだったからだ。きらめく星々に見惚れながら、ここへ来るきっかけをくれた映画へ、密かに感謝した。■映画を観る理由は人それぞれちがうが、私は「映画を観た後の自分はどうなるのだろう」という不安や期待も、映画観賞のひとつの醍醐味であると思う。観賞後、なにかをしようと思えたならば、それは自分が映画によってほんの少しだけ変われた証なのだ。……さて、次はどんな映画を観て、どんな影響を受けるのだろうか。

— 濵本栄紀