贅沢な日常

2018/05/28 — 第351号

新文芸坐ほど、あらゆるジャンルの名作を網羅し上映している映画館は他に無いと思います。新文芸坐で働いていると、滅多にスクリーンで観ることの出来ない貴重な映画が上映される機会が、いつものなんてことない日常としてやって来ます。■そんな贅沢な日常にすっかり慣れてしまった私は「この映画は滅多に観られない名作だ!出勤前に観なくては!」と思いながら、いざその日になったら寝坊して見逃してしまうなんてことがしょっちゅうで「私は名画を観て豊かな時間を過ごすより、二度寝する時間を選んでしまった、情けない…」なんて後悔する、贅沢でもったいない日々を送っています。■今月も上映スケジュールと自分のスケジュール帳とを見合わせて鑑賞予定を立てます。うーん…6月も魅力的な映画が目白押しで迷ってしまうな。久々にオールナイトを観てみようかな。エルマンノ・オルミ監督の作品は昨年新文芸坐で上映していたこともあって思い入れがあるんだな。ガメラは平成ガメラの思い出が強いけど、本家の昭和ガメラも気になる。グレタ・ガーウィグ特集はおしゃれで共感出来て楽しめそう。ここはあえての顔圧!ニコケイナイト2!にしようか…。なんて考えるのは楽しい時間です。(予定通りに行かないのがいつもの私なのだけど)■こうして選んだ映画が、心の奥底に触れ、人生の道筋を少し変えてしまうなんてことが、もしかしたらあるかもしれない。そんな可能性を多く秘めた、新文芸坐という空間にいられる時間を大切にしたいと思います。

— 中村悦子


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