ショーシャンク事件に、感謝。

2018/07/31 — 第353号

早いもので、新文芸坐で勤務して今年で6年目になります。新文芸坐で働くきっかけを思い返してみると、当時私は芝居に打ち込んでいて、その芝居仲間に『ショーシャンクの空に』を観てない役者と一緒に芝居をしていたなんて信じられないと罵倒されたことでした。全く映画の知識がない私は、短絡的に名画座で働いてみたら映画の知識がつくかもしれない! と思い新文芸坐で働くことを決めました。ここで働いてからたくさんの映画に触れられ、勉強の日々です。■そうやって映画の知識量が増えれば、一本の映画を理解できる幅が格段に広がりますよね。今月上映される『レディ・プレイヤー1』がまさにそうでした。スピルバーグが撮った今作には往年の映画のキャラクターが登場し、その作品を思い起こさせます。「あ。これは、あの映画である!」と、一種のアハ体験。もちろん、そこに気付かなくても面白いのでしょうけど、分かるとご褒美のような、ちょっとしたお得感があります。6年前の私が観たところで、この興奮はなかったのだろうな…としみじみと感じました。■映画を観ることに慣れるにつれて、映画はいつだって私の感情の近いところで寄り添ってくれて、味方でいてくれるようになりました。私が都合の良いように捉えているだけなのかもしれませんが、観た作品の数だけ自分の中でエネルギーにしていくことができるようになりました。新文芸坐に足を運んでくださるお客様と、お話をするのも私のエネルギーの一つになります。これから先も、色々な作品に肯定され、生きていくヒントを与えてもらいたい。そんなきっかけを教えてくれた、新文芸坐で働けたことは幸せであり、私の人生の財産です。

— 松田恵里加


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