スクリーンで観る醍醐味

2003/11/16 — 第80号

◆例えば、11/11(火)・12(水)上映の『アラビアのロレンス』。何も見えなかった砂漠の彼方に陽炎が揺らめきはじめる……、やがてそれは駱駝に乗ってやって来るアラブ人の姿を徐々に映し出す。超望遠レンズでとらえた、息を飲むようなロングショット。この映像のニュアンスは、言葉はおろか、ちょっとやそっとのブラウン管の画面では味わえない。大きなスクリーンでこそ、その素晴らしさが堪能できる。◆例えば、12/27(土)より上映の北野版『座頭市』。刃と刃を交わす立ち回りシーン。刀を振りかざす「ぷぅん」という音や、身体を斬ったときの「ズバッ」という音とともに、観ている自分の身体にズシリと響く重量感。この迫力も音響設備の整った劇場でしか味わえない。◆ちなみに、長編映画特集の『ベン・ハー』『アラビアのロレンス』『アマデウス』はデジタルリマスターされたドルビーSRと、音響もスケールアップ。映像はもちろん、音響効果も◎。◆11/15(土)のオールナイト「スーパーSF世界特撮映画大会 ジェームズ・キャメロン編」での上映作品『エイリアン2』『アビス〈完全版〉』『ターミネーター2』は、いずれもアカデミー視覚効果賞受賞作。特撮技術をスクリーンで堪能するのには、正に打ってつけのラインナップ。11/22(土)のスタンリー・キューブリック・ナイトでもアカデミー特殊効果賞受賞作『2001年宇宙の旅』が登場。ビデオ、DVDでしか観ていない人にこそ、是非スクリーン体験してもらいたい。

— 花俟良王