宮崎駿! 押井守! 大友克洋! 今年はアニメの当たり年!?

2004/02/01 — 第85号

最近のアメリカ映画の上映時間は長くなる傾向にあり、更に長くなると何回かに分割して上映するなど、プロデューサーより監督のほうが強いのではないかと思われることがあります。日本でも製作側の都合で既に何年も待たれていた大友克洋監督の新作「スチームボーイ」がようやく去年の秋に公開、と一度は決まったものの、その後公開時期が二転し最終的に今年の7月に決定されるということがありました。さらに今まで遅らせたことの無かった宮崎駿監督最新作「ハウルの動く城」が今年の夏から11月に延期。妥協せず手間ひま掛けて作っているという事は、いやが上にも期待が高まりますが、期待以上に仕上がってくれるでしょうか? 大友、宮崎両監督の「作家」としての地位の確立と、世界配給を視野に入れた日本製アニメの興行的、社会的、文化的、技術的なピークの一致がこのような贅沢を可能にしているのですが、作り手の社会的な地位の確立と才能のピークは必ずしも一致しないこともあり、制約があった時のほうが、面白かったりすることが映画に限らず多々あるものです。いずれにしても近年日本の映画作家でこれほどまでに経済的な余裕をあたえられ、それらが同じ年に公開されるなどということは、この先そうあることではないでしょう。どの作品も最新のCGと緻密な作画が高度に融合した、かつてない素晴らしい映像を見せてくれるはずです。押井守の久方ぶりの長編アニメ「イノセンス」の公開を皮切りに今年は大作揃い。ぜひ大豊作となってほしいものです。(当館では2/14(土)に『新作「スチームボーイ」が待ち遠しすぎる! 大友克洋ナイト』があります。)

— 梅原浩二


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