まんすりいコラム

新文芸坐、全面禁煙化への動き

2018/06/29 — 第352号

東京都では6月27日に「受動喫煙防止条例」が成立しました。東京都の資料によると、この条例は「屋内での受動喫煙による健康影響を未然に防止し、誰もが快適に過ごせる街を実現するため、“人”に着目した都独自の新しいルールを構築していくこと」を目的とし、映画館を含む「多数の者が利用する施設」では、屋内禁煙とするか、喫煙専用室を設けることを義務付けています。

新文芸坐では、十年以上も前になりますが、ロビーに喫煙専用室を設置しました。しかし、入り口がロビー中央付近にあり、喫煙専用室の出入りの際、タバコの煙がロビーに漏れ出るという問題があります。

当館では、この問題を解決するため、喫煙専用室を移設することを検討しましたが、当館の構造上、移設はかなり難しいという結論になりました。

現状の受動喫煙への対応としましては、当館が入っている3階部分を全面的に屋内禁煙とすることを選択しようと考えています。遅くとも9月には、これを実施したいと考え、もろもろの調整作業を開始しています。

これにより喫煙をするお客様にはご不便をお掛けしてしまうことになる公算が非常に高いのですが、東京都の「受動喫煙防止法」の主旨を真摯に受け止めた対応策であることを、どうかご理解いただきたいと思います。

— 新文芸坐・支配人 矢田庸一郎


贅沢な日常

2018/05/28 — 第351号

新文芸坐ほど、あらゆるジャンルの名作を網羅し上映している映画館は他に無いと思います。新文芸坐で働いていると、滅多にスクリーンで観ることの出来ない貴重な映画が上映される機会が、いつものなんてことない日常としてやって来ます。■そんな贅沢な日常にすっかり慣れてしまった私は「この映画は滅多に観られない名作だ!出勤前に観なくては!」と思いながら、いざその日になったら寝坊して見逃してしまうなんてことがしょっちゅうで「私は名画を観て豊かな時間を過ごすより、二度寝する時間を選んでしまった、情けない…」なんて後悔する、贅沢でもったいない日々を送っています。■今月も上映スケジュールと自分のスケジュール帳とを見合わせて鑑賞予定を立てます。うーん…6月も魅力的な映画が目白押しで迷ってしまうな。久々にオールナイトを観てみようかな。エルマンノ・オルミ監督の作品は昨年新文芸坐で上映していたこともあって思い入れがあるんだな。ガメラは平成ガメラの思い出が強いけど、本家の昭和ガメラも気になる。グレタ・ガーウィグ特集はおしゃれで共感出来て楽しめそう。ここはあえての顔圧!ニコケイナイト2!にしようか…。なんて考えるのは楽しい時間です。(予定通りに行かないのがいつもの私なのだけど)■こうして選んだ映画が、心の奥底に触れ、人生の道筋を少し変えてしまうなんてことが、もしかしたらあるかもしれない。そんな可能性を多く秘めた、新文芸坐という空間にいられる時間を大切にしたいと思います。

— 中村悦子


新文芸坐友の会 入会・更新料の変更のお知らせ

2018/03/28 — 第349号

現在「友の会」会員のお客様には、特にお申し出のあった場合を除き、翌月のスケジュール表のダイレクトメール(DM)を郵送しております。しかし昨今のインターネットやスマートフォンの普及により、DM郵送を不要とする声を多くいただいております。

つきましては、2018年4月より「友の会」の入会・更新料を下記のように変更させていただき、DM送付の有無によって料金を分けさせていただくことになりました。

2018年4月1日より

新規入会(旧料金2000円)

ダイレクトメールが「必要」な方 → 2200円
ダイレクトメールが「不要」な方 → 1800

更新(旧料金1000円)

ダイレクトメールが「必要」な方 → 1200円
ダイレクトメールが「不要」な方 →  800円

また、現在ダイレクトメールに付帯されている「ファミリー券」は、来年2019年3月31日をもちまして終了とさせていただきます。別の形でのサービスを検討中です。併せてご了承いただきますよう、お願い申し上げます。

— スタッフ


東京アニメアワードフェスティバル2018

2018/02/26 — 第348号

弥生三月、今年も東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)の季節がやって来ました。TAAFは昨年からここ池袋に引っ越し、TAAF2018で通算5回目の開催となります。池袋の映画館5館を始めとし、区民ひろばやサンシャインシティ噴水広場等のご協力も得て、昨年以上の盛り上がりをみなさんにお届けします。■新文芸坐では、短編・長篇のコンペティション作品を中心に上映会を催します。分かり易く楽しい作品から、ちょっと考えさせる作品…日本でもよくニュースに登場するようになった、老人問題を取り上げたもの…等、バラエティに富んでいます。■3DCGの表現の進歩は目覚ましいものがありますが、今年は人形のストップモーション作品が頑張っています。是非当劇場に足を運んで、世界のアニメーションの「今」を見て頂きたいと思います。■それぞれの作品の上映時には、短いですが制作者の挨拶があります。また、同じ作品ですが、コンペティションの選考委員の解説付きプログラムも用意してあります。海外からもたくさんのクリエーターが来日するので、是非彼らとの交流も試みて下さい。■楽しい映画祭にして頂けるよう、新文芸坐友の会の方々には当日券の特別割引も実施します。劇場でお会いしましょう。

— 東京アニメアワードフェスティバル2018 フェスティバルディレクター 竹内孝次


新文芸坐ベストテン2017 投票開始!

2018/01/28 — 第347号

今年も恒例「新文芸坐ベストテン(文テン)」の季節がやってまいりました。

世の中にはいろいろな映画ベストテンがあり、著名人や映画評論家が選ぶものや、映画業界人が選ぶもの、特定の会員が選ぶものなど、選者は様々です。文テンは当館のお客様が選ぶベストテンです。映画ファンのベストテンといってもいいかもしれません。

ロビーに投票用紙がございますので、昨年(2017年)に新作映画として公開された映画の中から、日本映画と外国映画をそれぞれ最大10作品選んでご投票ください。お一人一票、どなたでも投票可能です。また新文芸坐友の会会員の方は、インターネットからでも投票いただけます。新文芸坐オフィシャルサイトからご投票ください。投票(ネット投票も含む)していただいた友の会会員の中から抽選で3名様にご招待券をプレゼントいたします。

後日集計してベストテンを発表し、当館の番組編成の参考とさせていただきます。どうぞ奮ってご投票ください。

★投票受付期間:2018年 2/1 〜 2/28

— スタッフ


明けましておめでとうございます

2018/01/01 — 第346号

日頃より、新文芸坐をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

2017年は、16年使用した場内の椅子を新しくしました。以前は暗い色の椅子でしたが、新しい椅子は背もたれを赤にし、以前より多少、場内が華やいだ感じになりました。皆さん、座り心地はいかがでしょうか。

17年も経ちますと、さすがにいろいろな所で不具合が発生してきております。2018年も少しずつではありますが修繕をしていき、皆様により良い環境で映画を楽しんでいただこうと考えています。

先日、あるお客様より、新文芸坐は古い日本映画の日替り上映ばっかりだから、新しい映画は他の名画座で観る、というお話をお伺いしました。実は新文芸坐、本数では他の名画座に負けない数の新作映画を上映しています。でもアピールが足りないせいか、新文芸坐は古い映画ばっかり、という印象を持たれているのかもしれません。

そこで2018年からは、毎月の新作映画の上映をお知らせするチラシを作ることにしました。まだここでは言えませんが、2月も、話題の大作映画、ヨーロッパ発の新しい感性が全開となった話題のアクション映画など注目の新作がラインアップされています。

2018年も新文芸坐は、「映画が大好き」を合言葉に、映画ファンの皆様と一緒に古今東西、様々な映画を楽しんでいきたいと思います。

皆様のご来場を心よりお待ちいたします。

新文芸坐

矢田庸一郎 関口芳雄
梅原浩二 花俟良王 後藤佑輔
柳原弘 小澤麻梨子 山下萌 松田恵里加 青山貴昭 濵本栄紀
中村悦子 泉未来 星野依子 芳仲康輔 西川由里子 多田優香 松下海友

— スタッフ一同


冬の友の会キャンペーン

2017/11/29 — 第345号

日頃のご愛顧に感謝して、新文芸坐友の会キャンペーンを開催いたします。
観れば観るほどお得な「友の会」をぜひご利用ください!

①新規ご入会金がお得!
通常2000円 ⇒ 1700円!
②期間限定、溜まったポイントをオリジナルグッズと交換可能!
トートバッグ 3ポイント
フェイスタオル 4ポイント

開催期間:2017年12/13(水)〜16(土)『ハクソー・リッジ』『ハイドリヒを撃て!〜』、2017年12/17(日)〜28(木)特集上映<シネマ・カーテンコール2017>

※「友の会」は1年間有効の会員システムで、入場料金割引やポイント入場、スケジュール送付などの特典がございます。新規ご入会の方はその場でご招待券も差し上げます。詳細は「友の会」のご案内を用意しておりますのでそちらをご覧ください。
※ご不明な点はお気軽にスタッフまでお尋ねください。

— スタッフ


フィルムとデジタル

2017/10/31 — 第344号

フィルムで撮影した写真をデジタル化して楽しむ「フィルデジ」というのが流行っているそうです。デジタル化自体は以前からあったのですが新たなネーミングを得てフィルムの魅力が再確認され、始める人が増えているとのことです。●フィルムで撮影された映画をDVDやブルーレイで観る、これもフィルデジの一種だと思いますが、そのことに対して映画の場合あまり自覚的ではないように思います。つまりフィルムをデジタルに変換したことの良し悪しや価値観はあまり問われていないように思うのです(安易な「デジタルリマスター」という「言葉」の問題はありますが)。映像は映画の構成要素のひとつであり、映画を観るということは物語の理解を優先する場合が多いのも理由のひとつだと思いますが、それとは別に多くの人がどこかでDVD等は本来のものではなく「代用品」として割り切っているということもあるのかもしれません。●フィルムで撮影されてフィルムで公開された映画はフィルムでの上映で見る。これが正しい行為だと基本的には思うのですが、言うまでもなく近年急速に進んだ映画のデジタル化(撮影、加工、上映、修復等)によって、そうシンプルには考えられなくなりました。古い映画を新しくするにしても、劣化したネガの修復には従来のフィルムベースの作業だけでは限界があり、デジタル化しての作業が必須となります。それをまたフィルムに戻した画は純粋にフィルムの画といえるのだろうか…等々事態は様々で複雑です。当館でもデジタルで撮影されたものをフィルム上映したりその逆もありますが、この話は長くなるのでまたの機会に。

— 梅原浩二


クラシック映画をスクリーンで観るということ

2017/09/24 — 第343号

CDの時代が来た時に手放して以来、四半世紀ぶりにレコードプレーヤーを買いました。ここ数年レコード需要は再燃していますが、私が買ったきっかけは、店頭に並ぶ往年の名盤のジャケットの迫力に後押しされてでした。「ああ、これが本当の姿なんだよな」とCDのジャケットと比べ、31㎝四方の醸しだす空気感を楽しんでいます。■さて当館では、9月下旬からの特集<ヴィスコンティとイタリア映画の傑作たち>に引き続いて、10/8(日)から<ワーナー・ブラザース シネマフェスティバル PART3>を開催します。いずれも1930年代から80年代までに製作された、いわゆるクラシック作品です。一般家庭にビデオデッキが普及し出したのは1980年代前半なので、ここで上映されるほとんどの作品は「映画館で観るため」だけに作られた作品です。■もちろん現在ではソフト化され、テレビはもちろんスマホでさえ楽しむことができます。それでもやはり映画館でご覧いただきたいのです。大きなスクリーンと対峙し、包まれ、発見し、堪能していただきたいのです。私は公開当時の劇場の様子を想像します。設備やマナーが変わっても、当時のお客さんも同じようにスクリーンを見つめていたでしょう。■外国のクラシック映画は、権利などの問題でスクリーンで鑑賞できることのほうが稀です。以前上映できた作品もどんどん上映できなくなっています。ぜひこの機会に、歴史に名を残す名作たちの「本当の姿」を暗闇でお楽しみください。

— 花俟良王


この秋はクラシック映画三昧

2017/08/23 — 第342号

この秋、新文芸坐では二つのクラシック特集を行います。外国映画は日本での上映権が切れるとスクリーンで上映することはできません。ぜひこの機会に、歴史に埋もれることなく、今も輝きを失わない名作たちをスクリーンでお楽しみください。

9/28(木)〜10/7(土)
魅惑のシネマクラシックスVol. 24 ヴィスコンティとイタリア映画の傑作たち

10/8(日)〜21(土)
魅惑のシネマクラシックスVol. 25 ワーナー・ブラザース シネマフェスティバル PART 3

— スタッフ


すずさん、ありがとう。

2017/07/31 — 第341号

映画『この世界の片隅に』はご覧になりましたか? 私は公開初日に観ました。映画が終わった瞬間には自然と拍手が起こり、私も思わず拍手。言葉にできない思いで胸がいっぱいになっていました。■主人公のすずさんは絵を描くのが好きで、少しぼうっとした女性です。呉へ嫁いだ彼女は、食材や調味料がなくても、無きゃ無いで何かを作っては食卓に並べます。それは八月六日も、八月十五日も同じ。まずはごはんを作り、それを食べ、生きる彼女の姿は、戦時下にも今と変わらぬ日常があったことを、説教臭く無い形で教えてくれました。■今年も当館では戦争映画の特集上映を開催します。私のお勧めは新藤兼人監督の『一枚のハガキ』。戦争に翻弄された女性と、彼女の夫からハガキを託された戦友の男性の物語です。戦時下の日常を描いた『この世界の片隅に』を観た後に、広島出身の監督が99歳の時に撮った本作を観ると、平和と日常の尊さがひときわ胸に響くと、私は思います。

— 濵本栄紀


[椅子席を一新! リニューアル!!]7/1(土)〜7/31(月) リフレッシュ・キャンペーン実施中

2017/06/29 — 第340号

①入場券を集めてプレゼントを当てよう

所定の台紙に2017年7/1〜7/31の日付入り半券を3枚貼ってご応募いただくと、抽選で当館特製プレゼントが当たる!
【A賞/ 3名様】2ヶ月間有効フリーパス(通常興行のみ有効)
【B賞/20名様】新文芸坐招待券(半年間有効)
【C賞/80名様】特製トートバッグ
【D賞/80名様】特製フェイスタオル

②友の会入会キャンペーン

新規入会、通常2000円のところ1500円に!

③新文芸坐で観たい映画を投票しよう【テーマ】あなたが観たい80年代映画は何?

所定の用紙に「あなたが観たい80年代の日本映画/外国映画」ベスト10を記入し投票してください。抽選で10名様に招待券(半年間有効)をプレゼント!

キャンペーンの詳細は専用チラシでご確認いただくか、スタッフまでお尋ねください。

【お知らせ】誠に勝手ながら、7/1(土)より通常興行(2本立て)の料金を一律50円値上げさせていただきます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

— スタッフ


お知らせ

2017/05/26 — 第339号

日頃より新文芸坐をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

新文芸坐の開館は2000年12月。早いもので17年です。最近、さすがに設備の劣化が目につくようになりました。つきましては今年より3ヵ年計画で修繕を行い、まずは6月下旬に場内の椅子などの取り換え工事をいたします。

また7/1より一ヶ月間、映画ファンの皆様に感謝の気持ちをこめてキャンペーンを行います。新文芸坐フリーパス券や新文芸坐特製グッズが当たる抽選プレゼント、「友の会」入会金500円割引、そして皆様が観たい映画を投票してもらい、その結果に基づき番組を企画するという、三つのキャンペーンです。

一方でここ数年、売り上げは下降するなか、諸経費は増大している状況があります。

そのため場内の椅子の取り替え工事終了後、7/1より、二本立ての通常興行のご入場料金を、全ての項目で一律に50円値上げさせていただくことにいたしました。

新文芸坐のモットーは、古今東西の映画を広く上映し、皆様に一本でも多くの映画を楽しんでいただくことです。この精神のもと、2017年は、今後また10年、20年と映画ファンに愛されつづける映画館となるための、スタートの年としたいと思います。

入場料金の値上げとなりましたことは大変心苦しく苦渋の決断ですが、どうかご理解をいただき、今まで通り新文芸坐をご愛顧いただきますようお願い申し上げます。

— 新文芸坐支配人 矢田庸一郎


5/9(火)〜19(金)<シリーズ「映画と歴史」/映画に刻まれたナチスの爪痕>

2017/04/28 — 第338号

ナチスやヒトラーを描いた作品はこれまでも多く作られてきました。しかしここ数年は、様々な角度から当時を描く作品が相次いで公開されており、作品の上映権が切れないうちに近作をまとめて上映しておくべきと考えました。■近年の特徴としては“ホロコーストの実行人”とも言われるアドルフ・アイヒマンを取り上げた作品が多いことだと思います。ハンナ・アーレントが唱えた“悪の凡庸さ”や『アイヒマンの後継者』という作品名にあるように、思考を止めれば私たちはアイヒマンのような人間になる可能性があり、その事実と恐怖を映画は伝えようとしています。■もちろん今回上映する作品以外にも多くの秀作・話題作・待機作がありますが、今回改めてスクリーンでご覧いただき、映画そのものの面白さと共に「平和」や「自由」について考える機会としていただければ幸いです。■なお、今回の上映は近作が中心ですが、往年の名作であるチャップリンの『独裁者』とトリュフォーの『終電車』を35mmフィルムで上映します。近年主流のデジタルとは一味違う、あの独特の質感を体験できるのも映画館ならではです。ぜひ足をお運びください。

— 花俟良王


今年の<気になる日本映画達(アイツラ)>は4/9から

2017/03/27 — 第337号

昨年の日本映画を振り返る、毎年春の恒例企画<気になる日本映画達>。今年は4/9(日)より開催します。黒沢清・岩井俊二らベテランの最新作や、深田晃司・白石和彌・吉田恵輔ら脂の乗った実力派監督、『クズとブスとゲス』『ケンとカズ』など気鋭の若手監督の作品まで、今回も気になる“アイツラ”が勢揃いです。■「毎年、その年の顔とも言える旬の俳優が現れる」と以前、<気になる日本映画達>のコラムで書きましたが、昨年の“顔”は何と言っても菅田将暉です。TVドラマやCMでの活躍も目立ちますが、映画出演も2016年公開作が何と9本! 今回上映する3作品『セトウツミ』『二重生活』『ディストラクション・ベイビーズ』をはじめ、「デスノート」「暗殺教室」といった人気シリーズの最新作、ベストセラーの映画化『何者』『ピンクとグレー』などいずれもヒット作や話題作ばかり、しかも全て主要キャストでの出演です。その表現力で奇抜なキャラクターからシリアスな役までこなし、作品の世界観を崩す事なく独特の存在感を放つ、今最も旬な俳優ではないでしょうか。■「新文芸坐ベストテン2016」にランクインした作品からは、8・9・10位の『淵に立つ』『リップヴァンウィンクルの花嫁』『ヒメアノ〜ル』を上映。3位『永い言い訳』と5位『海よりもまだ深く』は先日上映しましたので残りは5作品ですが、1位『この世界の片隅に』と6位『君の名は。』に至っては異例の大ヒットで現在もロードショー中! またの機会に。

— 後藤佑輔


「新文芸坐ベストテン2016」発表!!

2017/02/22 — 第336号

新文芸坐のお客様の投票で決まる「新文芸坐ベストテン」。
2016年は以下のような結果となりました。
ご投票いただいたみなさま、ありがとうございました!

〈邦画〉
1位:この世界の片隅に
2位:シン・ゴジラ
3位:永い言い訳
4位:湯を沸かすほどの熱い愛
5位:海よりもまだ深く
6位:君の名は。
7位:怒り
8位:淵に立つ
9位:リップヴァンウィンクルの花嫁
10位:ヒメアノ〜ル

〈洋画〉
1位:ハドソン川の奇跡
2位:トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
3位:スポットライト 世紀のスクープ
4位:ヘイトフル・エイト
5位:キャロル
6位:シング・ストリート 未来へのうた
7位:サウルの息子
8位:ルーム
9位:オデッセイ
10位:ブルックリン

(有効投票数124票)

ベストテン入りした作品はもとより、惜しくも選外となった作品も今後の番組編成の参考とさせていただきます。どうぞお楽しみに!

— スタッフ


東京アニメアワードフェスティバル2017

2017/01/30 — 第335号

東京アニメアワードフェスティバル(略称:TAAF)と言っても、まだ新文芸坐の観客のみなさんには馴染みがないかもしれない。今春から、池袋を中心に催されることになった長篇・短篇アニメーションの国際コンペティションを中心に据えたアニメーションの映画祭である。そのルーツは古く、2002年の東京国際アニメフェアにある。

コンペティションの他にも、アニメ オブ ザ イヤーという昨年度国内で上映・放映された作品、約550タイトルから、ファンの投票で『アニメファン賞』を決める部門もある。

まさに、『東京が、世界のアニメーションのハブ(拠点)になる。』というコピーのとおり、世界のアニメーション、日本のアニメの代表作が一堂に集まるフェスティバルだ。

ここ新文芸坐では、コンペティション部門の短篇34作品、長篇4作品が上映される。内容も技術も素晴らしい。特に短篇は、見る・聴くことでストーリーを味わうだけでなく、肌の感触や臭いまでも連想できるような力作揃いだ。とにかく、一見の価値あり。是非、ご来場賜りたし。

東京アニメアワードフェスティバル2017開催概要

名称:東京アニメアワードフェスティバル2017(TAAF2017)
開催日:平成29年3月10日(金)〜13日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会・一般社団法人日本動画協会
共催:東京都 特別協賛:豊島区


<お問い合わせ>
東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX4F
公式HP:http://animefestival.jp/ja/
E-mail:info@animefestival.jp

— 東京アニメアワードフェスティバル2017 フェスティバルディレクター 竹内孝次


明けましておめでとうございます

2017/01/01 — 第334号

日頃より、新文芸坐をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

2017年も新文芸坐は“感動はスクリーンから”をモットーに、古典的な名作から、世界の息吹を伝える“いま”の映画まで古今東西、幅広く上映活動を行っていきます。

新年は『ゴーストバスターズ』の1984年版と2016年版の新旧二本立てから始まります。その後、1月4日からは日本映画の名作特集“絶対に観て欲しいシリーズ 第3弾”今回は喜劇〈コメディ〉篇です。川島雄三監督の名作『幕末太陽傳』や巨匠・木下恵介監督、原節子主演の『お嬢さん乾杯』、さらに斎藤寅次郎監督の無声映画『子宝騒動』を澤登翠さんの活弁付きで上映したりと、新年の初笑い29本を軽やかに楽しくお贈りします。そして1月29日からはフランシス・コッポラの名作『地獄の黙示録』を上映。新文芸坐、新春から早速にぎやかなラインナップです。

映画ファンの皆様の映画愛を受け止め、そして未来へと映画の歓びを継承していきたいと心より願います。

本年も、何卒よろしくお願いを申し上げます。

2017年正月

新文芸坐

矢田庸一郎 関口芳雄
梅原浩二 花俟良王 後藤祐輔
柳原弘 小澤麻梨子 山下萌 松田恵理加 武田俊輔 青山貴昭 濵本栄紀
中村悦子 泉未来 星野依子 芳仲康輔 西川由里子

— スタッフ一同


12月は開館記念日と「シネマ・カーテンコール」

2016/11/24 — 第333号

12月12日は小津安二郎の誕生日であり命日であり、そして新文芸坐の開館記念日でもあります。皆様のおかげで16回目の記念日を無事に迎えられそうです。心からお礼申し上げます。■12月の恒例企画と言えば、その年に公開された優れた外国映画を特集する「シネマ・カーテンコール」。当館初上映の選りすぐりが20本揃いました。■個人的なお薦めは『メカニック:ワールドミッション』と『アウトバーン』のアクション映画2本立て。意外に思う方もいるかもしれませんが、この手の映画を2本立てで観るって、今や貴重な機会ではないでしょうか? (話せば長くなりますが)諸々の事情と状況により、現在の名画座は娯楽作よりは作家中心のプログラムが主で、能天気で単純なアクション作品は封切りを逃したら再びスクリーンで観るのが困難になっています。でもやっぱり面白いんですよ、こういう映画は。■その他にも12月は「新文芸坐シネマテーク」「幻想と怪奇のレイトショー」「ゴーストバスターズ(2016)年忘れ絶叫上映」などイベントが盛りだくさん。さらに土曜以外に12/23(金・祝)にもオールナイトがあります。どうぞ気軽に楽しんでください。そもそも映画の敷居は低いんです。

— 花俟良王


昔のスタア 昔の映画

2016/10/26 — 第332号

11月、新文芸坐では生誕100年となる映画監督加藤泰の特集が行われる。■数多くの名優が起用された加藤泰映画の中でひときわ異彩を放つのは安藤昇だろう。戦後、暴力団安藤組を興した安藤昇は、短刀で斬られた左頬の傷痕などエピソードに事欠かない。ワイズ出版『映画俳優安藤昇』には、山田洋次監督の『男はつらいよ』が実は安藤昇が原案だったという話から、石井輝男監督の『網走番外地 吹雪の斗争』の現場が気に食わずに帰ってしまったという有名な話まで、数多くの逸話がまとめられている。■山田監督や石井監督にも遠慮しない話しぶりの安藤昇が、ほとんど唯一加藤泰についてだけは敬意を持って懐かしそうに語る。そんな加藤泰も映画撮影でのびっくりエピソードに事欠かない。『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』では、香港から参加したペギー・潘が帰国する日になっても手のクローズアップの撮影を続け、また代名詞である極端なロー・アングルのために現場では常にスコップを持った助監督が穴掘り要員として待機していたそうだ。■あまりに個性的な役者と、映画を作ることにこだわり抜く監督が生み出すこの豪放磊落なおもしろさを見ないなんてもったいない。見るほど知るほど常に驚きも発見もある昔のスタアと昔の映画は、それゆえに今もまだ新しい。

— 青山貴昭


まんすりいコラム

2020/06/08
テレキネシスに呼び起こされた私のプロムパーティー
2020/03/31
忘れ得ぬ美しき戦慄と婆ばの顔
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2020/01/31
エビス・ラビリンス
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明けましておめでとうございます
2019/12/30
贅沢すぎる映画納め

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