「珠玉の名編」始まる。『インファナル・アフェア』三部作にご期待!

2005/09/16 — 第124号

『リンダ リンダ リンダ』見てきました。独特の間とズレの山下敦弘ワールド健在。しかも今までになく映像に力がみなぎり人物が躍動します。次の「気になる日本映画達」特集の目玉にしたい傑作です。■ハリウッド娯楽大作は1週間番組。日本映画の新作は「気になる〜」。非ハリウッドの秀作や作家性の高い作品は「珠玉の名編」で上映。こんな感じで、できるだけ新作も幅広く当館のスクリーンに掛けていきたいものです。■今回の「珠玉〜」の一押しは『インファナル・アフェア』三部作。潜入捜査官(トニー・レオン)と警察に潜入したマフィア(アンディ・ラウ)の二人を軸に、多彩な人物たちの命の削り合いを描く香港ノワールです。■特に第二部がいい。前作より10年ほど遡ったプリクエル(時間を遡る続編)で、人々の過酷な運命の由来が抑えたタッチで描かれます。■詳しくは書きませんがアンディ・ラウ(二部ではエディソン・チャンが演じる)とボスの女房マリー(カリーナ・ラウ!)の悲劇が心に残ります。だから三部で、アンディの妻が同名のマリーであり、しかもラストでカリーナ・ラウがちょっとだけ姿を見せるところなど、思わず滂沱の涙ですよ。■一部はトニーが主役。それが三部では主役はアンディに。二部も激しいアクション映画に変りはないのですが、二人のベクトルが拮抗してか、映画全体がそこはかとない静けさに包まれているような気がします。■「インファナル・アフェア」の原題は「無間道」。無間とは仏教の八大地獄のひとつで、責め苦の絶え間ない地獄だそうです。合掌。

— 矢田庸一郎


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