これが映画だ! マキノ雅弘の世界

2002/08/16 — 第50号

マキノ雅広。本名、牧野正唯。明治41年、日本映画の父、牧野省三の長男として京都に生まれる。18歳で監督デビュー。撮った映画の数は261本。戦後間もない頃は覚醒剤を打ちながら不眠不休で映画を撮ったという逸話も残ります。

3月、わたしたちは映画評論家・山田宏一さんと「魅惑のシネマクラシックス」という、スクリーンを美女たちが織り成す珠玉のシネマを巡る旅に出ました。今回はその第2弾。伝統と技の結晶ともいえる日本映画の神髄へと旅立ちます。名付けて「カツドウ屋・マキノ雅弘『次郎長三国志』と任侠時代劇」(9/14[土]〜27[金])。屈指の名シリーズ『次郎長三国志』に『次郎長遊侠伝』『清水港代参夢道中』、さらに『浪人街』『丹下左膳』といったマキノ時代劇の名作の数々をお送りします。(残念ながら『次郎長三国志』の第6・7・9作はフィルムがないため上映できません。お詫び申し上げます。)

スクリーンに浮かび上がる白黒の世界の瑞々しさ。画面に現れる登場人物たちのちょっとした動作、振る舞いが醸し出す人間の喜びや悲しみ。今の映画ではなかなか目にすることができない、本当の映画の楽しみがつまった宝箱のような世界です。

近々平凡社より名著『マキノ雅弘自伝 映画渡世・天の巻 地の巻』が復刻されるほか、その姉妹編ともいえる山田宏一著『次郎長三国志 マキノ雅弘の世界』がワイズ出版から発刊されます。見る楽しみと読む楽しみ。日本映画史に残る偉大な映画作家にしてカツドウ屋魂を終生忘れることのなかったマキノ監督の偉業をお楽しみください。

— 矢田庸一郎


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