スタッフコラム

レスリー・チャンの追悼オールナイトを開催

2003/05/01 — 第67号

レスリー・ファンというほどでもない私も、4月1日のレスリーの訃報を聞いたときはかなりショックを受けた。香港映画ファンの映画ライターがわざわざ電話を掛けてきて教えてくれた。彼女にはメールで友達から連絡が入ったそうだ。だからとっさに私は、何かの誤報、あるいはネット上での巧妙な悪戯ではないかと思った。信じられないという思いだったのかもしれない。「香港のラジオがちゃんと伝えているの。間違いない」。彼女の小さな悲痛な声が電話口から漏れた。■6/14(土)にレスリー・チャンの追悼オールナイトを行なうことになった。昼間にやる案も出たが、それだと遅くなる。できるだけ早くということでオールナイトになった。オールナイトでは行きにくいという方も多いと思うが、どうかご理解願いたい。■上映作品は『欲望の翼』、『君さえいれば 金枝玉葉』、『さらば、わが愛 覇王別姫』、『ブエノスアイレス』。レスリー・ファンでなくとも見ごたえ十分、傑作4本立てである。そしてレスリーの魅力が結晶し、きらめき、ついには爆発する4本立てである。■レスリー特集は開館の時から常に頭にあった。いつでもできると呑気に構えてたところもあった。そしたらこんなことに。初めてのレスリー特集は追悼上映になっちゃった。■享年46歳はあまりに若い。歳を取るごとにさらに素敵な顔を我々に見せてくれたはずだ。数年前からレスリーは監督業への進出の夢を語っていた。だがそれも実現することはなかった。なにか映画の未来に大きな穴が開いたような気がする。本人が一番辛かったり、虚しかったり、無念だったのかもしれないが……。本当に残念無念で仕方無い。

— 矢田庸一郎 検索