アイルランド映画ファンの独り言(1)

2001/02/01 — 第7号

◆アイルランドの映画というと、IRAを思い浮かべる人が多いのでは? しかしテロが横行していたのは主に北アイルランドを中心としたイギリス=UK(連合王国)。むしろ、独立後のアイルランド共和国を舞台にした映画は、牧歌的でほのぼのした作品が多いんです。私はアイルランド映画の数々を思い浮かべるとそれだけで幸福な気分になってくる。無骨で人なつっこい国民性、緑が萌える大地、信心深さといい加減さがほどよく同居したカトリック文化、その影響で子だくさんの家族…。人々には悩みなどなく(あってもギネスかウィスキーで忘れ)、毎日笑顔で過ごしているのではないか、などとつい想像しがち。◆さて、アイルランドってそんな面ばかりなのだろうか? というわけで「アンジェラの灰」&「フィオナが恋していた頃」の2本立をご覧ください。アイルランドといえばカトリックの影響を抜きには語れない。そのカトリック教会の否定的な一面を描いているところが2本の共通点で、「アンジェラの灰」ではアイルランドの某教会での撮影を拒否されたほど。笑顔ばかりではない、アイルランドの怒りや悲しみを見てください…。などと言っておきながら、両作品を観たあともアイルランドに対する憧憬と好感は少しも薄れることのない私なのでありました。

— 関口芳雄


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