池袋の映画館が結束

2003/09/01 — 第75号

当初、郊外の大規模な商業施設に併設されて誕生したシネコンも10年が経ち、最近では都内の施設にも併設されるようになった。今春開業したヴァージン・シネマズ六本木を中心に見ると、東にお台場シネマ・メディアージュ、109シネマズ木場、西にTジョイ大泉、南に品川プリンスホテルシネマ、平和島シネマサンシャイン、北にワーナーマイカル板橋などです。7サイト68スクリーンが増えたことになります。◆都心のロードショー館は、既に営業面で相当深刻な影響を受けているようです。ターミナル駅である池袋の映画館は、西武池袋線大泉学園にできた東映系のTジョイ大泉、東武東上線東武練馬にできたワーナー・マイカル板橋の出現と、来年豊島園にもシネコンが開業予定であり、事態を深刻に受け止めています。◆池袋には、池袋駅の東口に14館、西口に5館の19館の映画館がありますが、東宝、松竹、東映の大手映画会社の直営館はありません。総て独立興行会社の経営です。そのライバル興行会社同士が共通の危機意識を持ち、組織をつくってその対策を協議しようということになりました。如何にして映画を観る時に池袋の映画館を選んでいただけるかが命題です。◆シネコンが、一つの建物の中に複数のスクリーンを持つ映画館のことを言うのであれば、池袋駅を中心に19館の映画館が点在する池袋は、街がシネコンと言えます。この観点からすると、映画館だけの問題でなく、池袋の街の問題でもあります。行政、商店街など連携して取り組む課題と思いますが、映画館としては、映画ファンに喜んでもらえる方策を考えることから始めたいと思います。

— 永田稔


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