スタッフコラム

『池袋シネマ振興会』について

2004/03/16 — 第88号

池袋の映画館は、JR線、西武線、東武線、営団地下鉄が広域な郊外から運んでくる人口流入により安定した動員を確保していました。しかし、約10年前に出現したシネコンが、池袋に乗り入れている各沿線にも建てられ、池袋周辺にもワーナー・マイカル・シネマズ板橋、T・ジョイ大泉、この春オープン予定のユナイテッド・シネマ豊島園が進出するに至り、動員減が必至の状況になりました。19館の映画館は、『池袋シネマ振興会』を結成して対応することになりました。◆池袋の映画館は、新文芸坐を除いて殆どロードショー(RS)館です。お客様は、新作映画を観に映画館に足を運びます。“映画”を選ぶのであって“映画館”を選んでいる訳ではありません。振興会の目的は、“池袋の映画館を選んで映画を観てもらいたい”ということです。◆新文芸坐は、“映画は映画館でみよう”をテーマに洋画、邦画、新作、旧作に拘わらず数多くの映画を上映し、会員制度により番組の郵送、入場料金の割引などのサービスにより他の映画館と差別化し、お客様の“マイ・シアター”的存在の映画館を目指し努力しています。新文芸坐と振興会の目的は重なりますが、地域社会への貢献という観点から参加することにしました。◆早速、振興会として、3月20日にフリーペーパー《buku》を発行します。毎月29日を[ブクの日]と定め、29日に池袋の映画館へ《buku》を持参になれば1,000円で観賞できるサービスを実施します。又、振興会の運営資金獲得のために1分間のシネアド(劇場用広告)を上映します。新文芸坐は入場料金を払ったお客様にシネアドをお観せするのは失礼という考えで、今まで頑なに拒んできましたが、余儀なく上映します。事情をご理解ください。

※フリーペーパー「buku」の終刊に伴い、「buku割引」は 2012年2月29日(水)をもって終了とさせていただきました。

— 永田稔 検索