最近の社会的話題から思うこと

2004/08/16 — 第98号

最近、日本のトップリーダーの言動が変である。首相は、外国でイラクへの自衛隊の多国籍軍への参加を表明したり、年金問題では、強硬に法案を通した後で、基礎数値を後出しにしたために、7月の参院選では国民の厳しい審判が下された。国民、国会を軽視した結果である。◆一方、三菱自動車のリコール隠しは、ユーザーの安全を蔑ろにしただけでなく、企業の倫理、存在そのものが問われる重大事であり、UFJ銀行の組織ぐるみの監査妨害、合併交渉の不手際も、上場企業としてはお粗末過ぎる。又、国民的スポーツであるプロ野球では、経営の合理化から球団合併、削減を行おうとして、一部のオーナーが強引に事を運ぼうとしている。事情を知ったファン、選手たちが立ち上がり、国民的関心事に発展している。◆これらの政治、企業、プロ野球の共通している欠点は、国民、ユーザー、ファンという一番肝心の主役の存在を忘れ、社会的立場を失念し、“今”置かれている状況だけを考えて、自己の利益を優先した結論を引き出していることで、“将来”を見据えた理念、理想が欠落していることである。◆このように不条理、不道徳が日常的になってしまっては、人心の荒廃、社会の秩序が錯乱するのは必定です。昨今の多発している吃驚するような事件の遠因になっているように思う。社会の興味は、日常の出来事に向けられ、非日常的な娯楽である映画、演劇、文学などが忘れ去られ、文化、芸術の停滞を招きかねない。各界のトップリーダーは、政策、事業に明確なビジョンを持たなければならない。その言動は、社会生活全般に影響を及ぼすという責任を自覚して欲しい。

— 永田稔


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